額縁・額装 2018年10月18日

作品にぴったりの額縁をオーダーする方法

額縁のオーダーとは?!

日本で額縁というと、四角の枠に組み上げた既製品の額縁を思い浮かべる方が多いと思いますが、欧米では作品に合わせて額縁をサイズオーダーするのが一般的です。作品を持って額縁店に足を運び、作品に合わせたフレーム選びやマット選びが、ごく当たり前のように行われています。

近年、日本においても、絵や写真を趣味とする方や、インテリアにこだわりのある方を中心に、額縁のオーダーが少しずつ定着しつつあります。本記事では、額縁のオーダーがはじめての方でも分かりやすいように、額縁オーダーの方法やポイントを解説します。

額縁をオーダーするメリット

作品に合わせて額縁をオーダーする大きなメリットは、作品の魅力を最も際立たせるフレームやマットを選択できる点にあります。既製品では、フレームのサイズ、色、デザインなどが限られてしまうため、少ない選択肢の中から、作品に似合いそうな額縁を選ばなくてはなりません。

額縁をオーダーする場合は、モールディング材と呼ばれる長い棹材の中から、気に入ったデザインや色のフレームを選択し、縦横は1mm単位のサイズ、さらに奥行きのあるボックスタイプの額縁オーダーも可能です。モールディング材は、200種類、300種類といった非常に多くの種類が存在しますので、きっとあなたの作品に最適なフレームが見つかります。

「そんなに多くの種類の中から選べない…」という方もご安心ください。額縁オーダーはお店の専門スタッフに相談しながら進めるのが一般的です。迷った時や分からないことは、遠慮なくお店のスタッフに聞きましょう。「作品サイズ・厚み」「作品の内容(油絵、ポスター、水彩画など)」「額縁を掛ける場所」「好きな色」「デザインのイメージ」などをお伝えいただければ、専門スタッフがご希望に沿ったフレームをお探しいたします。

そして最後に、隠れたメリットととして、自分が選んだフレームを使って、職人が一点ずつ製作した額縁には、既製品では味わえない、大きな愛着や喜びが生まれます。実際にお部屋に掛けた額縁などを見るたびに、きっと嬉しい気持ちになるでしょう。一度額縁をオーダーしたら、もう既製品には戻れない…なんていう方も多いです。

ぜひ一度、額縁をオーダーしてこれらのメリットを体験してみてください。

[額縁をオーダーするメリットまとめ]
・好きなサイズでオーダーできる
・厚みのあるボックスタイプの額縁も注文できる
・多くのフレームデザインから選べる
・多くのフレームカラーから選べる
・お店のスタッフと相談しながら選べる
・作品、額装への愛着が増す

[備考]
オーダー額縁は、豊富なモールディング材の中から気にったデザインや色を選んで、希望サイズで額縁を製作するセミオーダー製品です。完全オリジナルのデザインや色を一から指定できる額縁店も存在しますが、最小注文ロット数や製造期間を要するため、主に企業向けのサービスとなります。

額縁をオーダーするデメリット

・額縁の製作に時間が掛かる(通常1〜2週間、製作内容により異なる。)
・既製品より価格が高くなる(大量生産の額縁に比べればどうしても価格は高くなります。)

額縁のオーダー方法

額縁をオーダーする方法は、オーダー額縁サービスを行っている額縁店を利用します。実際に店舗に足を運ぶ方法と、最近ではインターネットを使ってWEBサイトから額縁をオーダーできるサービスも増えて来ています。

店舗でオーダーする方法

店舗で額縁をオーダーする場合には、可能であれば作品を持参しましょう。店舗にはV字型のフレームサンプルが多数揃っていますので、実際に作品にフレームを当てながら選ぶことができます。また、作品の採寸を店舗スタッフにお願いすれば、額縁のサイズ間違いなどが起こる心配もありません。

もしも作品を持参できない場合には、作品のサイズ、厚み、紙質などの詳細と、スタッフに作品のイメージを伝えるために、作品の写真を撮ってプリントアウトしたものを持参すると良いでしょう。実際に額縁を掛ける場所が決まっている場合は、壁紙の色や、インテリアの雰囲気などもスタッフに伝えると良いでしょう。

WEBサイトからオーダーする方法

近くに額縁店が無い方や、もっと手軽に額縁をオーダーしたい方のために、最近ではインターネットのWEBサイト経由で額縁をオーダーできるサービスがあります。

はじめに作品の採寸と、作品をカメラで撮影した写真データをパソコン上に用意しましょう。撮影した写真をWEBサイトに取り込んで、作品のサイズや厚みを入力します。額縁の完成イメージをパソコンの画面でシミュレーションしながら、フレームやマットを選ぶことができます。表面のガラス素材や、面金、二重マットなどのオプションを選択できるサービスもあります。

額縁のオーダー価格については、WEB上に見積もり金額が出るサービスと、シミュレーション結果をもとに店舗に見積もり依頼を行うサービスがあります。いづれのサービスも見積もりは無料なので、店舗でのオーダーに比べると気兼ねなく利用できます。

ただ、WEBサイトから額縁をオーダーする際は注意点もあります。採寸を正確に行う点と、フレームやマットの色味が実物と若干異なる点を考慮しておく点です。サイズ間違いは後から取り返しが付きませんので、オーダー前には必ず再度サイズの確認をしましょう。不安な場合は、メールや電話等で店舗に相談をしながらオーダーしましょう。

額縁をオーダーするポイント

額縁をオーダーする際のポイントやフレーム選びのコツなどをご紹介します。

作品の採寸を正確に行う

前述した通り、額縁をオーダーする上で作品サイズの採寸は非常に重要でスタート時点となります。作品の縦、横、厚みは正確に計り、オーダー前には再度確認するようにしましょう。

額縁は、採寸していただいたサイズより、約2ミリ程大きいサイズで製作します。額縁には「かかり」という部分があり、そこに作品が数ミリ隠れますのでご了承ください。かかりの幅は、棹材によって若干違いますが、約5mm程度とお考え下さい。

厚みがある油絵・日本画については強度の問題で紙製のマットを使ったサイズ調整はできません。マットの代わりにライナーを使用します。

また、ボールや陶器など、さらに厚みのある物を額装したい場合は、ボックスタイプの立体額での製作が必要になります。フレームによって製作可否があったり、作品の周りにどれぐらいの空間を取るかなど、注文の難易度が高いため、おおよその厚みを採寸の上、まずはお店に相談すると良いでしょう。

作品をどう見せたいかを決める

額縁をオーダーする前に、作品をどう見せたいかを明確にしておきましょう。例えば、「可愛く」「カッコよく」「渋く」「華やかに」「ゴージャスに」「ナチュラルに」「高級感を出す」「重厚感を出す」といった言葉のイメージが決まっていると、選択すべきフレームが絞り込まれてきます。

主なフレームの色

額縁フレームの色は、非常にたくさんの種類がありますが、大きく分けると以下のカラー分類に分けることができます。

[主なカラー分類]

・ゴールド

・シルバー

・ブラウン

・ウッディ(木の色合いを活かしたもの)

・ブラック

・ホワイト

・カラー(赤、青、緑、ピンクなど)

まずは上記のカラー分類の中から使いたいフレーム色を決めましょう。作品にとって最適なフレームを少しずつ絞り込んで行くイメージを持つと良いでしょう。

主なフレームのデザイン

額縁フレームのデザインは、以下のような分類に分けることができまます。

[主なデザイン分類]

・シンプル

・デコラティブ

・アンティーク

・ナチュラル

・モダン

・シャビーシック

・かわいい

・和風

・和モダン

・POP

これらのキーワードをお店のスタッフに伝えることで、いくつか希望に近いフレームを選んでくれるでしょう。

太いフレーム・細いフレーム

額縁フレームには、同じ色、同じデザインで、30mmと50mmといった具合で、フレームの太さだけ違うものが結構あります。太いフレームと、細いフレームで、中身の作品の印象はかなり変わってきます。

30mm幅のフレームを使用した例

50mm幅のフレームを使用した例

太いフレームの場合は、安定感や重厚感を感じますし、細いフレームの場合は、すっきりした印象で作品により視線が向かうような効果があります。

マットの種類・色を選び

マットは、作品と額縁の間に入れて使います。マットは「作品と額縁のサイズが合わない時のサイズ調整」や「作品がガラス面に直接触れないように保護する」というのが主な役割です。その他には、「奥行きを表現したい場合」「マットで大きめに余白を取って広がりを表現したい場合」「カラーマットを使って、額縁とマットでカラーコーディネートしたい場合」などデザイン的な使い方もあります。

60mm幅のマットを使用した例

マットの表面は、紙製・布製、様々なテクスチャーがあり、色は無数に存在します。フレーム以上に選ぶのが難しいと思われると思いますが、デザイン的な目的でマットを使う場合でなければ、ホワイト、ブラック、ベージュ系のマット色を選べば良いでしょう。デザイン的にマットを使う場合については、作品やフレームの色に合わせて、マットの色を選ぶと良いでしょう。異なる色のマットを2枚重ねる2重マットや、作品をより目立たせるためにマットの内側につける面金という技法を使うと、更に凝ったデザイン表現をすることも可能です。

ダブルマットを使用した例

また、オーダー額縁の場合は、自由なサイズで額縁が作れるため、マット使わないという選択も可能です。

ガラスとアクリルの違い

額縁の中に入れる透明の表面カバーは、主に、ガラス製、アクリル製、UVカットアクリル製の3種類が存在します。それぞれの特徴は以下の通りです。

●ガラス:傷が付きにくい、安価、平面性に優れる、という特徴があります。
●アクリル:軽い、割れにくい、透明度が高い、という特徴があります。
●UVカットアクリル:アクリルの特徴に加え、紫外線によって日焼等の作品の劣化を引き起こしにくくする、という特徴があります。

作品が引き立っているかチェックする

フレームやマット選びは楽しいものですが、ついつい夢中になりすぎて、作品よりフレームが目立ってしまったり、お部屋に飾った時に額縁が浮いて見えてしまう場合があります。

額縁・額装の役割は、「作品を引き立てること」「作品とお部屋を上手くつなぐこと」この基本を常に忘れないようにフレームを選ぶことが、額縁選びで失敗しないコツです。

もしも、フレームの色、デザイン、太さなどを決める際に、迷ってしまった場合には、常にこの基本に立ち返って冷静に考えてみてください。自ずと最適なフレームが見えてくるでしょう。

額縁オーダー専用シミュレーターの紹介

高山ガクブチでは、店舗での額縁オーダーの受付はもちろんですが、WEBサイトから額縁をオーダーしていただける、「額縁シミュレーター」サービスも行っております。

こちらのページで紹介させていただいた、フレームやマット選びがWEBサイト上で行っていただけます。無料で何度でもご利用いただけますし、気に入ったシミュレーション結果は、画像やPDFでダウンロードできるほか、見積り依頼(無料)から、実際のご注文も可能です。額縁のオーダーをご検討中の方は、ぜひ一度お試しください。


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